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Posted by - 2024.11.22,Fri
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Posted by 聖歌隊の中の人 - 2008.03.03,Mon

「っていうか、さっきからなんであんなテンション高いわけ、ティム」
心底だるそうに金髪の女の子がため息をつくと、銀髪の男の子は静かに首を横に振りました。
さっきから部屋中を跳ね回ったり、窓の外をのぞいたり、落ち着かない様子の
ちぢれ毛の男の子は、その言葉を聞くと、2人のほうを振り返り、にまーっと大きな笑みを浮かべました。
「なんだ、お前ら知らねーのかよ、おい! 今日は何の日だ!」
「……聖ヴァレンティヌス祝祭のこと?」
「それだよ!」
パチン、と指を鳴らすと
「知ってるか? この島の聖ヴァレンティヌス祝祭はなあ、女子が、好きな男子に贈り物するんだってよ!
 へへー、俺にもきっといっぱい贈り物来るぜ! シジマやノエルと違って俺モテモテだもんな!」
そう言って、男の子はさらに深い笑みを顔一杯に浮かべ、その場でくるりと1回とんぼを切りました。
「あー、早く郵便のおっさん来ないかなあ!!」
「…来ないと思うけど」
さっきからベッドのすみに腰掛けて、本を読んでいた黒髪の小さな男の子が、
視線を本の上に落としたまま、ぽつりと呟きました。
「なっ、ノエル! てめー、なんでそんなこと言うんだよ!」
「…贈り物をした人には、誰かからチョコを贈られても届かない仕組みだって聞いたもの。
 ほら、リーリルがクラッティさんに『例のアレ』贈ったじゃない。 ぼくたち、4人で1つの
 エントリーナンバーでしょう? あれがカウントされていれば、ぼくたちは贈った側になるってことじゃん」
ちぢれ毛の男の子は、しばらく呆然とした表情で口をパクパクさせていましたが、
やがて、がっくりとうなだれました。
「な~んでだよ~…リーリルう~…」
「ウザい。 っていうかお世話になってる方に贈るのは当然でしょう?
 そもそもこの島の祝祭にそんな意味があるなんて知らなかったし…」
めんどくさそうに答えた女の子は、ふとそこで言葉を区切ると、
「あら…ってことは、私のアレは、クラッティさまにとって愛の告白ってことになってしまうのかしら!
 どうしましょう! そんなつもりじゃなかったのに…キャッ」
そう言って、赤くなった頬を両手で抑え、そわそわしはじめました。
「あーあ…一気にテンション落ちた~……」
逆に男の子はベッドに身を投げ出し、ぶつぶつとうわごとをつぶやきはじめました。
「いや、俺はいいんだよ? でもさあ…俺にチョコ贈ってくれた人がさ~…
 …そういう場合ってどうなるんだっけ?」
「たしか、メッセージだけ届いて、チョコは誰かもらってない人のとこに再分配されるんだって」
「あああ~」
黒髪の男の子の言葉を聞いて、ちぢれ毛の男の子はわしゃわしゃと髪の毛をかき回しました。
「そんなぁ~、もったいねぇ~…あっ、いや俺はチョコ欲しくて言ってるんじゃないんだぜ!
 俺のために作ってくれたチョコをさぁ、そんな…失礼かなぁってさあ~」
「大丈夫だよ」
黒髪の男の子は本を閉じて立ち上がると
「だって、ティム兄がチョコもらえるわけないじゃん!」
そういって笑うと、部屋の外へ逃げるように駆け出していきました。
「てめえっ! …」
「配達屋が来たようだが」
すかさず身を起こしてその後を追おうとしたちぢれ毛の子は、銀髪の子の言葉に動きを止め、
体を反転させるとものすごいスピードで窓へと駆け寄りました。
窓の下では、ちょうど配達員が、宿の客に届けるぶんのチョコレートとメッセージの仕分けを
しているところでした。
「なあ! 配達のおっさん! 207! 207号室のぶんのメッセージは? いくつある?」
ちぢれ毛の男の子が叫ぶと、配達員は仕分けの手を止め、こちらをまぶしそうに見上げました。
「…にーまる?」
「なな!」
配達員はそれを聞いて、しばらくの間手元のメッセージの束を探るように確認していましたが
やがて、再びこちらを見上げ、ニヤリと笑うと、たった一言、
「ゼロ!」
と叫びました。
「ぜ、0? ……う、ウソだ! 見落としてんだろ、おい! なあ、ローズからなんか来てないか?
 ナドゥの姉ちゃんからは!? ええと、ええと、あと…」
「往生際が悪いぞティム」
「うるせー! シジマは黙ってろ! あと、あと…あれ? 俺の人脈、意外と大したことないぞ…」
ポン、と銀髪の少年に肩を叩かれ、ちぢれ毛の男の子は、その場にがっくりと膝をつきました。
「まあ、落ち込むな少年! そんなことだってあるさ」
階下からゲラゲラ笑い交じりの配達員の声がしましたが、もはやそれは彼の耳に届いていないようでした。
「……ば、」
ずいぶんと経ったのち、ちぢれ毛の男の子はポツリとつぶやくと、突然立ち上がり、
窓を全開に開け放つと、力いっぱい叫びました。

「バレンタインのっ、ばかやろー!!」

しばらくエコーのように町中にその叫びはこだましていました。
その余韻が消え、あたりに静寂が戻るころには、彼はまた部屋の床に膝をつき、
さめざめと涙を流していました。
そんな彼の前に、すっと小さな包みが差し出されました。
顔を上げると、金髪の女の子がそっぽを向いて立っていました。
「みっともない。 余りにも情けないから分けてあげるわよ。 クラッティさまにあげるぶんの余ったやつ…
 ありがたく食べなさいよね」
しかし、それを見た男の子の顔はヒクリ、と引きつりました。
「……いや、リーリル。 それいらない」
「なんですって?」
「いや、本当にいらない。 っていうかマジで勘弁してください」
「何よそれ…人が好意で分けてやるって言ってんのよ」
ずいっと包みを突き出す女の子から逃げるように、膝立ちのまま男の子は後ずさりました。
「いや、本当にいらないんだ…っていうか、よく考えたら俺、チョコとかあんまり好きじゃないし!
 むしろ嫌いな部類に入ったりしちゃうかなあ、なんて!」
「いいから食べなさい!」
「嫌だ…いやだあああ! シジマ! 助けて! 殺される! リーリルの封殺料理に毒殺される!」
しばらく続いていた言い争いの叫び声は、断末魔の悲鳴とともにふつり、と途切れ
再び街には静寂が戻りました。 かくして、2000人余の悲喜こもごもを織り交ぜた夜は更けていったのです。


イプラリア
ちょwwwwww
これいつから飾ってあったんだろう! 今初めて気づいた! 申し訳ない!
そう、灯明祭こういうモチーフで描く感じだったんです! もちろん、俺のことだし、こんな素敵な絵の
足元にも及ばないアレで、今思うとひょっとして出さなくて良かったのかもしれないみたいな感じだった
んですけど! ああああちょこれ宝物フォルダに名前変えて10枚保存します。 本当にありがとうございます。

>必殺
いや、マジメに描いてたんだけど、全然思うようにいかなくて、そのくせ延期で暇が少し出来たから
どうせなら遊んじゃえみたいな… せめてこのくらいはやるべきだったなあ。 まだまだだ俺…

>カウンター
子供たちの攻撃!
カウンター!!
子供たちに カウンター を付加!
Additional Effect !!
子供たちの次の物理攻撃のダメージが強化!
子供たちの次の物理攻撃の命中率が増加!

こんなでした。 カウンターダメージの威力と命中率がアップみたいな感じか。
もっと役にたたなそうなのを想定してたので少し嬉しい。

Additional Effect !!
子供たちの カウンター が クロスカウンター に変化!

みたいのだったらちょっと噴いたけど。

人のこういう話が好きすぎる
ニヤニヤしながら何度も読み返しました。 ちゃんと李徴とかと繋がってたんだ…すごい。
ていうか、改めて、ペットとかアイテムとか、こういう世界作り出せるって天才だよなあ。 その才能に嫉妬。
あと、これはwww なんかのアニメの改変? だと思うのだがキレイすぎるラフィン噴いたwww


たたみ先は他ゲー。


精霊は別ブログになりました。
超更新止まってるけどいずれ何とかする。
そういえば少し前だけど、混沌杯、ドルチさんと組ませていただきましたウフフ。
本当になんという引力。 1回戦落ちしたけど楽しかったなあ!

SD。
みんながたまおちたまおち言って楽しそうだからカッとなって参加した。
ENo 1012 ノエル・アウ・ガザル=ハイニア
もちろん、島のノエルくんの未来の姿。
孤児院炎上後、あちこちで虐待を受け、最後はどこかの街の裏路地のドブにはまって衰弱死したあと
死神に転生。 それでも成仏できない魂を狩っていけばいつかは『聖人』になれると信じています。
絵がつくのは相当後になると思いますが、とりあえず以下、外見の設定メモ。
黒いローブを身にまとい、いつも顔をフードと伸び放題に伸びた髪で隠している。
その下には生前の虐待の痕として、口から左頬にナイフで裂かれ、自分で乱暴に縫い合わせた傷跡がある。
また、右耳および、左手薬指、小指の第二関節より先は切り落とされてなくなっている。
左目の下に大きな蜘蛛の形のアザあり。
なんでこんなになっちゃったかは、たぶんみなさんのご想像どおりです。
ていうかシーフ+短剣楽しすぎる。 メタルエレファントの攻撃全避けしてノーダメージで倒したときは噴いた。

GL。
実はけっこう前から参加してた。
ID 38715 メルララ・シリデマリダ
一回に1キャラしか作らないのが俺のジャスティス。
ちなみに前期の日記で教区長に『メリー』と呼ばれていたのが彼女ですが、
そんな設定なんてどうでもいいほどにすることがない。 討伐依頼ばっか受けてきて
そのくせアイテムも何も持ち帰らず、ステータス上昇なんて毎回2上がればいいほうぐらいで、
ただ情熱をじわじわと減らしていくだけのマゾ仕様の子です。 お楽しみに!
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